コロナヒステリー

  今回のコロナ騒動は、政治的につくられたエキセントリックな騒動で、私の言葉でいえば、コロナヒステリーといえるしろものでした。面白いのは、日ごろ賢そうにふるまっている人間が、コロナヒステリーに惑わされて、非科学的な言説を弄して人々を誘導している構図です。彼らは政治的に利用され、集団催眠の片棒を担がされているだけなんですが、まったく自覚していないようにも見えます。自分のよって立つ位置を俯瞰できず誰かに利用されている人間を私は頭が悪いと呼んでるんですが、今回の騒動では、頭の悪い人間がやたら目立ちます。                                               

 この世で大切なのは常識、冷静で科学的な常識です。非常識な言説は混乱を招くだけで、得なことはひとつもありません。今回の騒動でまともなことを最初から言い続けている有名人は、私の知る限り、堀江貴文さんとブラジル大統領ボルソナロさんのお二人だけで、あとは全部アウトでした。特にひどかったのが、森永さん、橋下さん、東国原さん、舛添さん、百田さん、三木谷さん、木村太郎さん、玉川徹さん、小池都知事、大村愛知県知事、音楽関係ではYOSHIKIさんで、ピント外れなことを思いつきでいい続けていて、非常に視野が狭く、かなり頭が悪い人達だなあと思いました。国でもそうで、日本、台湾等のアジアは穏健でいいんですが、白人の国は、イギリス、ブラジル、スエーデンはまだましですがあとは全部馬鹿のオンパレードでした。きまじめなドイツや、イタリア、フランス、スペイン、あとアメリカも駄目でがっかりしました。白人の指導者というのは、何でも善悪二元論で考え、非科学的な線引きをして、あとさきを考えずにヒステリックにえいっと実行してしまうので、救いようがない印象です。しかもそんな馬鹿指導者を国民が熱狂的に支持している。いやむしろ指導者が単細胞で過激であればあるほど集団催眠にかけられたい頭の弱い人間は支持するようになる。

 ああいうの見てると、日本のくねくねしてあいまいな妥協しまくりの政治家のほうが相対的に見て常識があって頭がいいというのがよくわかります。頭がいいというのは、簡単にいえば、ストレスを減らして精神的金銭的に損しないことです。今回のコロナヒステリーは、インフルと違ってけた違いに死亡者数が少ない普通の風邪を(日本ではインフルで毎年千万人が感染し1万人が死亡、コロナの場合は4月1日現在2178人が感染し、死者はたったの57人で、大半が病弱な老人)、中国がらみで政治的にふくらまして利用しただけのもので、メリットは、政治家の支持基盤がためと、徹底的に不景気にして爆下がりした株や債券を買いまくって数か月後に大儲けするという、その二つだけです。そんなことのために、メディアに煽られて集団催眠にかけられた善良な国民が(常時六割から七割はいますが)世界中でえらい目にあっている(韓国の嘘八百の吐き気を催す反日愚民政策とまったく同じです)。煽った人間も、十分元を取ったので、そろそろ幕引きをと考えていたところ、嘘八百を煽りすぎて、国民がますますヒートアップして戻れなくなっている。自業自得です。薄っぺらな嘘丸見えの政治ショーはそろそろ幕引きにして、常識のある政治に立ち返ってほしい。そう思うこの頃です。                     

                        令和2年3月29日 多田亮三郎